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【原木】主に、クヌギ・コナラ
【種菌】オガ菌 、駒菌
【資材・器具】電動ドリル・椎茸錐・菌詮・槌・被覆材
椎茸栽培に使用される樹種は、主にクヌギとコナラです。クヌギは、コナラに比べて大型で厚肉の椎茸が発生しますが、水分の抜けが良く、乾燥しやすく表面がゴツゴツしていることから、雑菌が付きやすい欠点があります。コナラはホダ木作りが容易で、自家用栽培には最適の原木です。
種菌にはオガ菌と駒菌とがあり、オガ菌は原木に専用の錐で直径15ミリの植菌穴を開け、種菌を詰めて菌栓をします。駒菌は種菌直径8ミリ程度の植菌穴を開け、槌で打ち込みます。菌栓は要りません。直径10センチ長さ1メートルの原木の場合15〜23カ所に植菌するのが標準です。穴開け後は植菌穴が乾かないうちに直ちに植菌すること、オガ菌の場合は種菌を粉状にしないで塊を詰め込むことが大切です。
植菌直後の管理は重要で、種菌が活力を保つためには、適度な水分とともに、菌糸の伸長には、最低でも5度以上の温度が必要です。植菌の済んだ原木は、第一に保湿を考え、その日のうちに原木の表面が濡れる程度に軽く散水し、棒積みのままシートやこもで包みます。温度が20度を超えると雑菌も活発になってくるので、温度の上がり過ぎには注意してください。
仮伏せ後、直射日光の当たらない昼寝のできるような所にほだ木をヨロイ伏せやムカデ伏せをして菌糸を伸長させます。
ヨロイ伏せ
ムカデ伏せ
菌が繁殖した原木を、採取する場所に移動します。直射日光が当たらない場所で、通風は大切ですが、風通しが良すぎると乾燥により発生不良となりますので風除けを設置します。自然栽培のしいたけの発生は春と秋です。ふつう植菌翌年の秋に少し発生があり、その翌春からよく発生するようになります。太い原木はホダ化が遅いため発生が遅れますが、5〜6年以上すれば発生します。
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