木炭の歴史
戦後昭和30年頃までは、家庭用燃料の主力は薪炭で、どこの家庭にも炭俵が転がっていました。けれども、家庭用燃料として使われていた木炭は、経済の発展とともに生産が激減し、炭焼きを生業としていた人々も昭和40年の9,285人のおよそ、30分の1あまりに減ってしまいました。しかし、近年になり、この優れた炭質の木炭を燃料以外の用途として役立てる道が開発されています。消臭・殺菌・調湿剤として、また電磁波防止などの、炭の効用が発見されたのです。これにより、生活のさまざまな場面で炭が見直され、使われるようになってきました。