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竹林の現況

静岡県が、人工衛星データを使って竹林の状況を調べたところ、県全体では1988年から2000年までの12年間で、竹林の面積は約1.3倍に増加していることが分かっています。
竹は昔から日本人の生活の中で、タケノコ料理、竹ばし、竹ざお、竹かごなど、様々な形で利用されてきました。しかし、プラスチックの登場などにより、その利用は激減しています。さらに近年では、外国産のタケノコが安価で手に入るようになり、タケノコの生産も減少しています。その結果、放置された竹林の拡大によって、スギ・ヒノキなどの人工林が枯れてしまったり、果樹園や茶畑、野菜畑にまで及んでしまったり、動植物が減ってしまうなどの影響があるほか、美しい里山の景観が、一面竹やぶに変わってしまうなど多くの問題も起きています。

竹林拡大の様子

2000年9月人工衛星イコノスのデータ図

2000年9月人工衛星イコノスのデータを使って下田市・南伊豆町周辺の竹林を抽出しました。これを1977年当時の航空写真からひろった竹林の分布と重ね合わせたのが右の画像です。写真の範囲では1977年当時に比べて竹林の面積が2倍以上に拡大しています。

下田市・南伊豆町周辺

黄色1977年・・・約101ha
赤色2000年・・・約220ha

繁茂する竹林

しずおか木と竹温故知新

袋井市の里山

竹林の拡大により山全体が竹に占有されています。このような状態になると、他の木が生育することは難しくなってしまいます。

参考資料

  • 「里山に異変が起きている!」(2001年)/静岡県環境部森づくり室
  • 「平成12年度 竹林拡大状況調査業務委託その2」/静岡県

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