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古来より駿河の地は、良質の竹が豊富だったようです。静岡市にある弥生後期の集落遺跡の登呂遺跡からは、竹製の籠やザルが出土しています。当時、登呂遺跡の近くに流れていた安倍川の上流には、今も良質の竹が生えています。弥生時代の登呂遺跡からの出土品の中に竹製のザルが発見されたことなどからも、竹は人々の生活にしっかりと根差していたことが伺えます。
多くの文献に、日本の暮らしの中で様々に形を変え、活用された竹の姿が描かれており、また時代とともに竹細工の技術が発達していきました。最初は丸形だった竹カゴも、四角形、矩形に変わり、江戸時代からは箱型の竹カゴが多く作られるようになってきました。静岡県では、昔からアジ巻網猟がさかんな沼津市で、昭和50年代まで竹で編んだカゴを使った「カゴ漁」が行われていました。現在では鉄棒に魚網を張ったものに代わっています。
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