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Report.2-19 菊川市 |
川東自治会公民館 |
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川東自治会公民館
菊川市川上632-8
一級建築士事務所 こころ現代民家研究所株式会社
高松建設株式会社
2006年5月
木造平屋建て 在来軸組工法(民家型構法)
杉・桧
地域を守る神社と目の前に広がる水田。小さな集落の小さな公民館は、そんな美しい里山の風景に溶け込むようなデザインです。
構造材、内外装材の木は全て静岡県産を使用しています。プレカットと手刻みを併用し、通し柱に差し鴨居というような二重梁構造に下屋を足した、民家の構造形式を採用しています。柱の上下は樫の込み栓でとめました。一般的な「大壁づくり」といわれる柱や梁をおおってしまう作り方ではなく、「真壁づくり」という柱も梁も全て出す方法をとっています。これによって木の持つ、調湿性や断熱性を確保するのみならず、構造材としての粘りや経年変化を活かすことができます。
厚さ4cmの木の床は、竣工のとき、住民みんなで、蜜蝋ワックスをかけて以来、毎年このワックス掛けを行っています。これから、この木の床磨きが、子供たちから、そのまた子供たちへと引き継がれて行くのも楽しみです。
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