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Report.2-18 浜松市東区 |
金原明善翁生家 |
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金原明善翁生家
浜松市東区安間町1
(有)玄建築設計室
中村建設(株)
2011年3月
木造軸組工法・2階建て
杉、桧、欅(すべて天竜産)
構造材はそのまま活かし、床材や敷居も違和感のないように修繕した
客室には2つの炉を切った。物置はトイレに改修、もともとあった井戸を残して休憩所スペースも設置
江戸時代から生き続ける柱と梁は圧巻。改修を終え、建物はさらに100年は維持できるという |
日本の文化遺産としての評価も高い明善翁の生家。江戸〜明治の趣を伝える旧東海道の新たな拠点を目指している |
100本以上の襖、障子などの建具はすべて修繕。 |
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天竜川の治水や植林事業に尽力したことで知られる浜松出身の実業家・金原明善。このほど、老朽化の著しかった生家を大規模改修し、ミュージアムとして一般公開されました。
生家は江戸時代後期、約200年前に建てられたもので、天竜杉、天竜ひのきを用いた柱や梁をそのまま活かし、昔ながらの在来工法で当時の面影が再現されています。「部材の素晴らしさはもとより、昔の職人の目利きの良さと家づくりに賭ける情熱を再発見しました」と、設計者は語っています。
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