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Report.06

浜松市浜北区

あらたまの湯

建築データ

<名称>

あらたまの湯

<所在地>

浜松市浜北区四大池9-921

<設計>

(株)日総建

<施工>

中村建設(株)

<竣工>

2007年3月

<構造・構法>

RC造(一部木造)、平屋建て

<主たる使用木材>

杉、桧

管理休憩棟/廊下から畳席越しに見る森林

大樹をイメージした集成材梁と杉板の内湯天井

 

自然を取り込み、自然に取り囲まれる癒し空間

野鳥観察施設や宿泊・研修施設のある県立森林公園に隣接し、豊かな自然環境を施設に居ながら感じられる工夫が施されています。

全体を落ち着いた和風現代建築としてデザインされ、木立を借景にして佇むエントランス廻りや高さを感じさせない平屋造りをはじめ、森の中に溶けこむような外観となっています。

施設内は、ロビーや畳席の内装材として杉の板材がふんだんに使用され、木の香あふれる空間です。円形の浴室棟は、半屋外の「露天風呂」は軒高を抑えて外部の緑に視線を誘導し、中心部の「内湯」は、天井を高くして上部の木架構に意識が向くよう周到に計画され、飽きのこない入浴空間が演出されています。

大樹を思わせる木架構の天井下で憩う

入浴棟は「森林の湯」と「石庭の湯」の2つにゾーニングされ、その中央部には直径600mm、長さ約3.5mの杉の磨き丸太がそびえます。円形状の大きな傘のような大屋根の支え、RC構造躯体や杉大断面集成材との接合部分も巧みに納められています。

これは、中心の丸太に集まる枝のような梁が全て中央に集中しないように、上下2ヶ所に1本おきにつなげることで成立しています。また、梁の集成材は曲がる部分で部材を分けずに1本で流れるようにデザインされています。

円を描いて配された高窓と中心部のトップライトからは自然光を取り込み、屋外との一帯感を感じながら、森の中で入浴を楽しむことができます。

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