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Report.02

浜松市天竜区

春野地域自治センター

建築データ

<名称>

春野地域自治センター

<所在地>

浜松市天竜区春野町宮川1467-2

<設計>

(株)公共設計

<施工>

杉浦・松下特定建設工事共同企業体

<竣工>

2007年3月

<構造・構法>

木造一部、RC造2階建て

<主たる使用木材>

杉、桧

玄関スロープの上にかけられた、なだらかな曲線の庇(ひさし)。車イス及び思いやり駐車場の上にかけ、中央は車寄せ。バスの乗降も雨をよけられる高さ。

地元材の丸太や美しい木組みが表された吹き抜け空間

町内産の木材と大工の手仕事で実現した新庁舎

山間を流れる天竜川水系の一級河川・気田川(けたがわ)沿いに、新庁舎・春野地域自治センターがあります。 1階は市民生活の窓口が並ぶ市民ホール、2階は上下水道室と保健指導室の他、会議室が設けられ、市民ホールの上部は大きな吹き抜けになっています。

建物には、集成材ではなく無垢材が用いられ、大工の手によって美しい木組みが表現されました。 地元春野産の杉と桧がふんだんに使われ、価格の高い大きな柱ではなく、一般に流通している大きさの柱を4本組み合わせ、ポイントとなる箇所にだけ立派な柱が丸太のままで使われています。

防災拠点としても機能する地震に強い構造

持続可能な環境共生建築をキーワードに建てられたこの施設は、もう一つ大きな特長があります。それは免震構造を採用していることです。

この地域には高齢者が多く、山間にあることから孤立しがちで、地震の際の余震が与える不安を考えた場合に、建物そのものが防災の拠点となり、心の拠り所になることが大切だという考えから免震構造が取り入れられました。

本来は木造で頑丈な建物をつくろうとすると、筋交いや壁がたくさん必要になりますが、免震構造にすることで、大きな空間を創出しています。

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