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起雲閣 周辺

取材協力:起雲閣 館長 杉坂勝則さん

これからはじまる、熱海市の街並みづくり。

柏屋の写真

明治時代の面影を伝える起雲閣の表玄関。

開湯は奈良時代にまでさかのぼるという厚みある歴史をもつ熱海は、全国的にも著名な温泉保養地、そして観光地として発展してきた街だ。尾崎紅葉の『金色夜叉』など、文学の世界とも縁が深く、数多くの文人たちもこの地を訪れた。しかし、経済的な発展は、温泉街の近代化を促進し、「古きよき街並みを継承する」という面では良い方向には機能しなかった。

 

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明治時代の面影を伝える起雲閣の表玄関。

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このガラスも現在では再現不可能な貴重な資材。

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別荘として建設が着手された当時の起雲閣。

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起雲閣の内側には、みごとな日本庭園がひろがる。

大正・明治の浪漫を伝える「起雲閣」は、こうした状況のなか、街の歴史を伝える希少な古建築として、その存在感を保っている。大正8(1919)年に別荘として建築され、「熱海の三大別荘」と称されたこの豪邸は、別荘から旅館へ、時代とともに所有者を変え、現在は熱海市が管理する歴史的建築物として保護されている。

敷地内には往時の古建築物とともに、コミュニティー機能を備えた近代的なホールなども設置され、熱海市の文化交流を促進するという、新しい役割を担っている。館内は伝統的な日本間や神社・仏閣のたたずまいをはじめ、アールデコや英国のチューダー様式など、さながら木造技術の展覧会を思わせる趣があり、古色がこうした多様な様式美に統一感を与え、やすらぎのある空間が広がっている。

市では老朽化が進む建築物を改修・復元するため、昨年より建物の調査をはじめた。今後5カ年計画で起雲閣をリファインしていく予定という。城下町で有名な川越市の視察をはじめ、電線の地中化計画、サイン類の整備など、街並みづくりに対する市の姿勢は意欲的だ。

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北陸地方で見うける壁色、当時の所有者の故郷。

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立派な柱、館内はさながら木匠の展示場のよう。

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