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県産材にこだわったお宅、店舗、施設をご紹介します。
vol.104 I様邸 |
地球の未来までも考えた環境負荷の少ない省エネ住宅 「できるだけエネルギーを使わない家」。冬暖かくて夏涼しく、なおかつ電気やガスといったエネルギーに極力頼らない家。 |
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株式会社 建築工房わたなべ 石川 定さん
窓の大きさや配置は、通風や採光を最大限利用できるよう考え抜いた結果です |
夏場はオーニングを伸ばして日射を遮蔽し、冬場はたたんで日差を取得します |
土台と柱はすべて、森林の保全に配慮したSGEC認証材「富士山檜輝」を使用しています |
1階のご両親の和室。壁は藁すさ入りの土塗壁 |
広めの廊下は、窓から差し込む光と熱のバッファゾーンの役目も果たしています |
冬の日射を1階に落とすために、2階廊下の窓側はファイバーグレーチングになっています 遮熱・断熱性に優れた断熱障子を採用しています |
I様が代々住継いできた家は築100年を超える日本家屋。両親も冬の寒さが堪えるようになり、暖かい家に住ませてあげたいと思うようになりました。また、大きな地震がきたら今の家で大丈夫かという思いもあり、新築を決意しました。しかし、代々住み継いできた旧家屋を取り壊すのもしのびなく、この建物を「離れ」として残し、その裏に新築することにしたのです。
家づくりでのポイントは@冬暖かく夏涼しい、A耐震性が確か、B省エネ でした。
まずは断熱性能。東北地方でも最高等級が取得できるレベルまで性能UPしています。そして「パッシブデザイン」。夏は直射日光をシャットアウトし、冬は日差しを採りこむ。また、夏季には風通しを良くして体感温度を下げる。それらを実現するために、軒や庇の長さ、窓の大きさ・位置について熟考を重ね、コンピュータによるシミュレーションも行い検証しました。設備の選択も入念に行い、高効率で省エネなものを設置しています。更に環境負荷を軽減するために、雨水の利用や地域材の活用も積極的に行っています。これらの検討を重ねることで、住環境を向上させつつ環境負荷の少ない家として「LCCM住宅」の認定を取得しています。これは全国でも17棟目、県内では2棟目の試みです。
耐震性は勿論「等級3(最高等級)」。応力度解析による構造計算で実証されています。
太陽や風の力を巧みに操り、省エネで快適な住空間をつくり、環境への配慮まで怠らない。これからの次世代省エネ住宅です。
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