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子供たちの心がすさみ、学級荒廃が問題になってきている今、校舎や体育館の木造化など施設面からも教育環境を見直すという動きが出てきています。そして様々な実験の結果から、木は、子供たちの豊かな心を育成する温かみと、潤いのある学習環境を整備する上で極めて効果的な材料であることが認められてきました。
図A 資料:科研報告−研究課題番号06452365
大学生を対象として「ねむけとだるさ」についてアンケート調査を行った結果、木材床は「眠気とだるさ」や「注意集中の困難さ」を訴える率はコンクリート床に比べて、良い評価が認められています(図A)。
図B 資料:服部芳明 スクールアメニティ(株)ポイックス 13,(144),19-23(1998)
小学校の教員を対象に身体的・精神的な「蓄積的疲労徴候」の訴え率を調べた結果、木造校舎の教員はいずれの項目においても、鉄筋コンクリート造の教員に比べ訴え率が小く、疲労が少ない結果となっています。(図B)
水窪小学校
学校の総合学習等で、木によるものづくりを行うことは、技術の習得のみならず、人間形成上「創造力」、「計画性」、「集中力」、「持続力」、「協調性」、など高い教育効果が期待されます。
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