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木に関する視覚実験で、白い壁とヒノキの壁を見てもらい、主観的な評価を紙に書いてもらったところ、ヒノキの壁では抑うつ感や疲労を感じる人が多く、血圧も低下しています。(図1)一方、白い壁は抑うつ感や怒りを感じる人が多く、血圧も上昇する結果が出ています。(図2)
(図1)ヒノキ材壁板を見た時に“好きである”と評価したグループの収縮期血圧の低下(兼子知行、宮崎良文他 第48回日本木材学会大会研究発表要旨集 213 1998)
(図2)白壁を見た時に“嫌いである”と評価したグループの収縮期血圧の上昇(兼子知行、宮崎良文他 第48回日本木材学会大会研究発表要旨集 213 1998)
木の触感に関する実験では、スギ材無塗装は、接触によって一時的収縮期血圧が上昇しますが、速やかに元に戻り、リラックス状態になるという結果が出ています。一方、金属への接触は、ストレス状態になることが分かっています。(図3)
宮崎 他 第41回日本生理人類学会誌Vol.4(1999)
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