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1.しずおかの木使い分科会

「木使い県民運動」とは?「木使い県民運動」の背景「木使い県民運動」イベント報告

「日本木材青壮年団体連合会 第49回全国会員静岡大会」における「しずおか木使い県民運動」PR事業について

講演 : 静岡大学教授 鈴木滋彦氏

経歴

鈴木滋彦教授の講演

講演を聴く人々

1953年 静岡県生まれ
1976年 名古屋大学農学部卒業
1978年 名古屋大学大学院農学研究科博士課程
(前期課程)修了
静岡大学農学部助手
1990年 農学博士(東京大学より)授与
1995年〜 静岡大学農学部助教授
2000年 日本木材学会賞受賞
2002年 木使い県民運動推進委員会・委員長
2003年 木使い県民シンポ・コーディネーター
2004年〜 静岡大学農学部教授

主な研究テーマ

  • 木材および木質料の耐久性評価に関する研究
  • 木質資源のリサイクルに関する研究

著書

  • 「Disposal and Recycling of Organic and Polymeric Construction Materials」(,E&FN SPON)(分担執筆)
  • 「木材科学講座8、木質資源材料」(海青社)(分担執筆)

(1)「しずおか木使い県民運動」について

静岡県民が、静岡の木を使うことの意義やすばらしさを理解し、身近な生活の中で木を使いながら「環境」「健康・快適」「教育」「県土」「県民」の五つの「K」を守り育てることをねらいとして、「しずおか木使い県民運動」が生まれました。「しずおか木使いネット」はその活動の中心となるネットワーク。インターネットでの情報発信やフォーラム、セミナーなどを通して「静岡木使い県民運動」の輪を広げています。

(2)意見交換

  1. 静岡県の「木使い県民運動」についての意見
  2. 一般市民と木材業界のギャップをどう考えるか
  3. 今後の活動の課題

今回の意見交換の論点は3点あります。ひとつは、私たち静岡県が行っている「木使い県民運動」への率直なご意見。
もうひとつは、一般市民と木材業界のギャップをどう考えるか。森林は環境保全にいい、国産材の住宅がいい、という意識が一般市民に浸透している一方で、木材工業は森林を破壊している、環境保全に反している、という声もあります。この相反する市民感覚に、木材業界はどう対応していけばいいのか。これについて意見をうかがいたいです。
そして最後に今後の活動の課題。木材業界は行政に守られている、しかし自分たちで物事を動かしていかないと何も変わらないのではないか、という声をよく聞きます。そういうことも含めて木材業界の今後についてのご意見をお願いします。

石川県会員

各地域の木を生かした家づくりのアピールを

「木使いNet」はいい活動だと思います。一般市民にわかりやすい。ただ、木材の流通に関する説明が少し足りないのでは。スギやヒノキ以外の木も家づくりに使われているので、各地域の木を生かした適材適所の家づくりを、もっとアピールしてほしい。そうするともっといい運動になると思います。

岐阜県会員

市民の気持ちをひきつけるPR方法を考えたい

ある県で、木材PRのチラシをつくろうという話が出た時、それよりもその予算で家を建てる人に地元の木材をプレゼントしたらどうか、という意見が出ました。テレビの人気CMなどを参考にして、もっと市民の気持ちをひきつける宣伝方法を考えるべきです。有識者の正論ばかり並べても宣伝効果はありません。

北海道会員

国産材の流通、経済の課題にどう取り組むか

国産材の販売で商売が成り立つか否か。日本の木材業界の未来のポイントはここにあります。国産材、県産材を・・と言っても、結局、安い輸入材に押されてしまっているのが現状です。我々自身ももっと国産材の良さを見直し、家族や子供など身近な人に伝えていかなくては。国産材と輸入材の経済的なバランスも視野に入れて未来を考えていかないと、これからの木材業界の発展は難しいでしょう。

神奈川県会員

一般市民に木材の魅力を伝える努力をしよう

一般市民の中にも国産材について熱心に勉強されている方がいます。そういう方から、国産材で家を建ててよかった・・という声を聞きました。同時に、木材業界の人ももっと家づくりについて勉強して、外へアピールしてほしいと言われました。業界内では木材の環境へのメリットなどを当然承知していますが、それを一般市民にアウトプットする努力が足りないと思います。私たちが知っているだけでは、だめなのです。

秋田県会員

実際の木を見てもらうと理解が深まる

秋田は「秋田杉」で有名な木の産地です。うちの製材所では家を建てる施主さんに、実際に木の加工現場を見せています。「この丸太が家の柱になるんですよ」と説明すると、みなさんとても感動されます。実物を見せるというのは、一番説得力のある宣伝ではないでしょうか。以前、秋田県と一緒に、秋田杉をプレゼントする企画も行ったことがあります。
実際の木にふれてもらう、見てもらう場を増やすのは大切なことだと思います。

大阪府会員

国産材で利益が出せる経済システムの構築が必要

いろいろな問題がありますが、要は、国産材を生産販売して正当な利益が得られればいいのです。儲かれば木材業界の風向きも変わります。しかし今の経済システムの中ではそれができていない。だから建築業界でも国産材を使わなくなってしまうのです。木材、建築、流通など、広い視点から木材の問題を見直すべきです。

<まとめ>

いろいろな立場、仕事をされている方々からの木材業界に対する忌憚のない貴重なご意見が 聞けました。 全体を通して言えるのは、木材業界は生産、流通経路ともに複雑なシステム、問題を抱えており、それが一般市民にはなかなかわかりづらい。
しかし、その壁を突破して一般市民に理解してもらわないと、木材業界は発展しません。 ですから目の前の問題ももちろん大切ですが、みんなで気持ちをひとつにして、もっと視野を広げて国産材を客観的に眺め、課題解決の道を拓いていくべきではないか。今日のご意見を今後の「しずおか木使い県民運動」にうまく反映させていきたいと思います。

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